未来予想図Ⅲ

未来について考えてみたことを書くブログ…

2020年東京五輪でチームラボの演出が見たい!

お台場で開かれたDMM.PLANETSに行ってきました。

7月から開催されてたのは知ってたんだけど、つい先延ばししてしまう自分の悪い癖で、後で行こう後で行こうとして、結局閉幕する一日前の8月30日に行ってきた。

最初はそこまで騒がれてなかったのだけど、北野武さんが出演しているCMだったり、InstagramなどのSNSで拡散されて、8月は平日でも2時間、休日となると、5時間待ちまで発生する盛況ぶりだった。

 

 行けてない人は是非行って欲しいと思うけど、イベントの写真とか動画はたくさん上がっているので、中身については、そちらを参考にしてほしい。

イベントに参加して驚いたことの一つは、外国人が多かったことだ。この展示を作成したチームラボという会社は、日本国内でもそこまで知名度があるわけではない。だけど、外人が興味を持ってたくさん来ていた。それはチームラボの創りだす作品がとても普遍的なものだからだと思う。今回の作品には、光、水、蝶、魚・・・と自然と関連のあるものが多かった。それらの自然に対する親しみ、というのは、日本だけではなく、世界的に共通するものなのだろうと思う。

 一般的な美術作品だと、その絵の美しさだけではなく、その人物の歴史や、描かれた歴史の背景などを持っていないと楽しめない。単なる外国人が若冲に並ぶかと言ったら並ばない。また、基本的に見るだけしか出来ない。説明見て、絵見てふ〜んみたいな。

 だけど、今回のチームラボの作品は、「体験型作品」であり、そこに日本の文化が介在する余地はなかった。その場にいる人が創りだす、その時だけの作品。それは今まで受け身でしか触れることのなかった美術に対して、能動的に触れることを可能にし、そこに人間の本質的な楽しみがあるのだと思う。実際、チームラボの作品は、日本だけじゃなく、台湾、シンガポール、パリなど様々な国で人気を博している。

 

www.youtube.com

  

上の動画は、先のリオオリンピック閉会式で流れた東京オリンピックへの引き継ぎを兼ねたものである。ドラえもん、マリオという世界的に認知度の高いキャラクターを使った作品で、とても高い評価を得た。

そして、この動画の中に東京オリンピックへの布石のようなものがあると思っている。5:30〜に出てるのは、東京オリンピックでの競技種目をAR(Argumented Reality)という技術で表現している。こういったデジタル芸術融合チームラボの得意とするところであり、この3,4年でどういった作品を創りあげるのか、そして、チームラボの創る東京オリンピック、見てみたい。

 

 

 

書評:メイカーズのエコシステム

メイカーズのエコシステム 新しいモノづくりがとまらない。 (OnDeck Books(NextPublishing))

 

 

 

重要なのは、メイカー全員がMakeすることによって「ある変化」を体験することだ。

 

 

雑誌Makeの編集長の言葉。自分は何かをコントロールできる、という想いを抱くことを大事にすることが、メイカーが普及していった世界だ、と語る。また、Makeによって、作ったものと自分の関係ができることもメイカーの世界での一つの結果としている。

 

深センにないものは、世界にないと思って良い。

 

深センの電気街に言った伊予柑(ハンドルネーム)さんの感想。秋葉原の30倍近い面積をもった電気街があり、LED部品がビルの1フロアを占拠していたりと、その様子に圧倒された。

そして、この環境によるアドバンテージは計り知れないとも記述している。

 

HAXが注目するハードウェアベンチャーの人

 

・ハードワークができる

オプティミスト楽天家)である

・Resourcefulである

この3点はすべて、「予測不可能な、前もって準備できない事態がいっぱい起こる」ことを指す。

 

下から目線くらいがちょうど良い

 

深センに自社工場を持つジェネシスの藤岡さんの中国で仕事をするときの態度についての言葉。中国人にとっての面子というのは、重要かつ複雑な文化習慣なので、相手の立場を尊重し、自分と付き合うとどういうメリットがあるのかをキチンと示すことが必要と説明している。

 

技術者を育てる、教育国家シンガポール

 

STEM教育のもと、2014年から全国の中学校を対象にArduinoなどの電子工作やプロトタイピングを教えるコースを開設し始めた。

最近になっても、英語教育だ−!プログラミングだー!という議論に終始している日本の教育は周回遅れになっている様相である。

 

新しいABCを

 

シンガポール スマート国家推進担当大臣のヴィヴィアン・バラクリシュナンが、次世代へのシンガポール人への期待として語った言葉。ここのABCとは

A=アート。心にぐっとくるものは何かについて考え、理解する

B=ビルド。ないものは作る、という心構えをもつ。

C=コミュニケーション。感性に訴えるものをきちんと言葉にする。早い・安いでは、もうアドバンテージがない。

この大臣、自らがプログラマとしての素養を持っているということで、技術よりの政策を立てやすいのではと思われる。

 

 


 

本書籍は、Maker faire深センの話を中心に、Makeについて述べたものだが、読んでくとMakeの可能性や成長について、理解すると同時に、日本の相対的な他国との差が広がっていく怖さが感じられた。

ここにでてきたシンガポールと中国は、どちらも国主導で進めていく力が強く、早い。20年以上、日本を見てきて、中国やシンガポールのスピード感は日本がどうやっても追いつけない部分だと感じた。 

ハードウェアでの成功したスタートアップで出てきてない今、どこがその覇権を握っていくのか。そして、日本はここにどこまで注力するのか、というところが今後、気になる。

 

 

 

 

雑記 Maker Faire Tokyo2016に行ってきた

f:id:atjolove:20160812194104j:plain

今年の8月6日〜7日にビックサイトで開かれたMaker Faire Tokyo 2016に参加してきました。

ぼく自身Maker Faireは初めての参加だったので、ほとんど素人目線で、イベントに参加した感想を書いています。

そもそもMaker Faireとは?

maker faireについて、公式サイト(Make:Japan) にて以下のように説明しています。

 Maker Faireは、地上最大の(DIYの)展示発表会です。家族で楽しめる、発明と創造と役に立つ情報がいっぱいの展示会であり、Makerムーブメントのお祭りです。そこは人々が自分で作った物を見せ合う場所であり、自分が学んだことをシェアする場所でもあります。

f:id:atjolove:20160812194052j:plain

 古くは2008年に、隅田川沿いにある体育館とグラウンドで、日本でのMakeの歴史は始まったようです。

なお世界的には、Maker Faireは2005年にサンフランシスコで始まり、今では世界中の多くの主要都市で開催されています。

 

内容紹介

イベントの中身ですが、ドローンから3Dプリンタ、楽器だったり、いろいろなモノがあります。出展者はアマチュアからプロまでですが、見た感じだとアマチュアの人が多い印象で、一番驚いたのは、親子で出展してるブースがあったこと。企業ブースも、他のビックサイトのイベントのように、企業が前面に商品を売り出すというよりも、企業の人が半ば趣味で作っている製品のようなのが多かったです。

子供向けの工作ワークショップや、自分で体験出来る作品があったりと、親子でも参加出来るような内容だったため、子供連れで参加している参加者が多かったです。

 

面白かったものいくつか

f:id:atjolove:20160812194058j:plain

MaBeee:電池×IoT

スマホを制御できる電池ケース。電池自体は市販のものでOK。

電源のON:OFFはもちろん、傾きなどで、電池から流れる電気の強さを調節できる。

 

 

f:id:atjolove:20160812194100j:plain

VRと自転車を利用したゲーム

自転車とゲームプレイヤーの動きが連動しており、ゲーム自体は空中にある輪っかをくぐる簡単なもの。粗い部分はあるものの、今度発売されるPS VRでは、同じようなゲームが出てくると予想される。

 

f:id:atjolove:20160812194050j:plain

植物管理IoT 

土壌の温度などのデータをセンサーから取得し、植物の育成管理を行う。

 

f:id:atjolove:20160812194051j:plain

きゅうりの選別機 

画像処理したものから、大きさを選別し、等級分けする。

なんとこれ、実際のキュウリ農家さんが作ったもの。

 

f:id:atjolove:20160812194053j:plain

gif画像作成 (rinkak)

自分のGIF画像をスキャンして作れる。こういう体験できるところが良い。

 

f:id:atjolove:20160812194054j:plain

木製玩具木の歯車工房) 

完全手動だが、動かせる。どうやって作ってるんだ…

 

f:id:atjolove:20160812194056j:plain

ロボットプロレス 

子供も大人も食い入るように見ている

 

他にもドローンレースをやったり、宇宙関連のブースがあったりと、見ていて飽きない展示内容だった。

また来年も参加したい(できれば出展者として)、と思っている。だけど、今回のイベントを通して、少し自分の中で新しい見方が出てきた。

これについては、もう少し自分の中で深めていきたいので、後日まとめて公開します。

それでは

 

 

 

未来予想図Ⅲ Amazon Unlimited

 

f:id:atjolove:20160812165435p:plain

 

公共広告機構で「水風呂ではかけ湯をしてからはいってください」ってのを流して欲しい。頭までつかるおっさんやめてくれ 

  

 


 

 

先日、日本でも始まったAmazon Unlimitedというサービス

Amazon.co.jp: Kindle Unlimited - 本、コミック、雑誌が読み放題。

 

どういうサービスかというと

Kindleの書籍(一部)が月額980円で読み放題

・アメリカなど、他の国ではすでに配信済み

・現在のところ、和書12万冊以上、洋書が120万冊以上読み放題

という内容となっている。

 

今までに、dマガジンとか雑誌の月額読み放題サービスはあったのだが、ついにAmazonが動き出した。雑誌業界はバチバチの戦いになってるだろうね

このサービスが意味するところは、例えるならば、図書館をポケットに」ってこと

何万冊もの本が常にスマホなどの機器にストックされ、見ることが出来る。

 図書館は、これまで人間が生み出した重要な産物となる本、というものの集合体ということで、とても重宝されてきた。しかし、そこにはずっと使いにくさが残っていた。例えば

・探すのに時間がかかる。(目的の本を探すのに時間をとられた経験はないだろうか)

・すでに誰かが借りていて、借りられない(会ったことのない人を恨むことはなかっただろうか)

 

こうした問題をAmazon Unlimitedであれば、簡単に解決できる。

 

それじゃあ、このような状況で既存の図書館はどうなっていくか、予想してみよう。

まず、地方にあった遊園地にように、どんどんなくなっていくことは間違いないと思う。わざわざ出歩いて、時間をかけて目的の本を探しに行く図書館と、移動せずとも手元から見たい本が即座に見れる図書館、どちらがいいかは、想像に難くない。

 

しかし、本という媒体自体は残っていくと思う。ってのは、本の読みやすさは、既存の本にはかなわない、という人が多いからだ。電子書籍と紙の本両方買う人がいるけど、電子書籍の媒体の質感や読みやすさがまだアナログに勝てていない、というのが根本的な原因であろう。

 

まだまだ紙の本は人間と親和性が高いため、本×カフェのような別の業態と混合させたような利用法が広がっていくだろう。最近では、地方駅に図書館を導入して、そのように改装したりして、利用率を高めようと模索している事例も増えてる。

 

また、電子書籍媒体が紙の本の質感に近いものが開発されることが予想される。Kindleなどの書籍リーダーの端末は、進化こそしているものの、読みやすさでは、まだ紙の本のほうが良いという意見が多い。そこで、書籍リーダーを既存の本の型に合わせる、という試みが行われることが考えられる。テレビやパソコンの最初のデザインから、ここまで薄くなることが予想できただろうか。1mm以下の有機ELが開発されたりしているので、遠くない将来に実現するだろう。

 

Amazonのサービスは、ITが得意とする分野である。つまりは、大量に散らばっているデータを(概念的に)ひとつの場所にまとめる、という点である。(ITビジネスの原理

インターネット自体がそのような集約する構造を持っていて、個々のサービスでは、辞書の代わりとなったWikipediaや、TSUTAYAの代わりとなったNetflix、huluがある。たまたまこれらが流行ったわけではなく、それらのサービスには、どれも共通項があり、ユーザーに好まれる理由があったのだ。月額で使い放題、これはとてもわかりやすい共通項である。

それがついに本の分野に来た。今後、どのようなサービスが上記にあげた共通項を持つのか、注意したほうがいい。もしかしたら、Amazonが狙い始めてるかもしれない。

 

 

 


 

 

 

If A is a success in life, then A equals X plus Y plus Z. Work is X; Y is play; and Z is keeping your mouth shut.

人生における成功をA、仕事をX、遊びをY、そして口を閉じることをZとすると、A=X+Y+Zが成立する。

アルバート・アインシュタイン

 

 

 

 

未来予想図Ⅲ コンビニの未来

 今まで高身長の男性を好きな女性は理解不能だったんですが、「高身長好き女性は巨乳好き男性と一緒」という一文を見てから、彼女たちを理解しました。同類だ、と。
 

 
競争激しいよねーって業界の一つがコンビニ。
今まさに中国の戦国時代を思わせるような装いを見せている。
その中でも、セブン-イレブン、ローソン、ファミリーマートは、さながら三国志である。
 
コンビニが誕生した年は具体的にははっきりしていないが、1970年台前半であるという。それは、ちょうど日本が高度経済成長期にはいっていったころだ。忙しいサラリーマンの需要ニーズに応えたのが始まりだったりして。
 
コンビニの売上は年々増加している。景気が悪い中でも、増収しているってのはとてもすごいと思う。
 

f:id:atjolove:20160717184010g:plain

 
また、インフラとしても強みがある。災害が起こった時に行ける身近なライフラインといえば、コンビニになる人が多いと思う。24時間開いているという安心感。
最近では、宅配弁当サービスも始め、これからの高齢化地域の需要にも対応拡大していくように見える。
 
では、コンビニの将来はどのようになるか考える。
 
海外への規模拡大
海外へ旅行した時に、あれ?ファミマ!?セブン!?と言った状況はなかった?
ちなみに台湾のセブンは、おでん?がとてもクセのある匂いだったため、日本と少し雰囲気が違かった。だけど、海外でもちゃんと成功しているように見えた。ガラガラなお店はなかった。店員が日本と違って無愛想とかはあるけど、品揃えの豊富さは日本と同様であった。後述するCRM(Customer Relationship Management:日本語で顧客管理)を利用したポイントカードなんかと合わせると、日本企業が失敗しやすい、その国、地域に合わせたローカライズもやりやすくなるんじゃないかなーと推測
 
インフラとしてのコンビニ
これまでも、コンビニは災害時にとても活躍した。東日本大震災が起きた時に、東北地域の一部ローソンでは、店舗で米を炊いていたため、供給ラインが崩れても、おにぎりを作ることが出来たという。また、基本24時間開いているため、いつ起こるかわからない災害に対する備えとしては、非常に相性がいいと思う。
今後、国の政策として、コンビニを災害インフラとして支援することがあるかもしれない。例えば、非常食の保持義務、それにあたる費用支援など。また、そういった緊急時以外にも日常的なインフラとしてさらにサービスを追加していくかもしれない。
インフラ面で一番ありえそうなのは、スマホとの連携である。特にバッテリーについて。
だけど、コンビニは面積当たりの単価だったり、回転率を上げることがメインなため、カフェで長居するようなユーザーは望んでいない。そこで、今後短時間で充電できる機器が出来た場合に、コインシャワー的に、1回100円30秒で30%回復できる、みたいなサービスが生まれるかもしれない。
ポケモンGOとも相性いいかもね 
 
地域コンサル
最近コンビニの会計時によくあるのが、nanacoありますか?とかPontaカードありますか?と聞かれること。はっきりいって面倒くさく、数百円の買い物の時は、持っててもないです、と答える。
消費者にとっては、あまりメリット感じてないのだけど、コンビニからすると宝の山。そのカードの情報を使うことで、個人の購買行動が読めるから。それによって、商品のリピート率であったり、どの層に受けがよいのか、などがわかる。これは前述のCRMの一例である。
この情報を利用すれば、ある地域のユーザー層が見て取れる。来店のリピート率がある層とない層で、そこの地域にどれほど流動人口があるのかを探ることができる。(特定のコンビニ目当てに遠くから来ることは稀だから)また、ある程度の年齢層や男女の比率も推定することが出来る。こうした情報は、特に飲食店なんかだと有益なものになるんじゃないか。
 だけど、個人情報の観点から、どこまでビジネスに出来るのだろう。実際に今おいてある商品棚には、そういった購買履歴を元とし、その店にあった最適な商品が置かれている。それをあまり意識することなく、消費者はポイントカードとして、コンビニでポイントをためているけど、それがビジネスとして流用されていると、ポイントカードの利用は減るかもしれない。
 
会員制コンビニ
最後にコストコみたいな会員制コンビニである。コストコのビジネスモデルは、使用する人には年会費を徴収し、その分、店の料金は安く設定するというものだ。年会費を払う人には、頻繁に使用する人もいれば、使用しない人も居て、なるべく少ない利用者がおいしいお客となる。
そのビジネスモデルをコンビニに適用してはどうか。ただ、これは気軽に行けるというコンビニの良さを打ち消してるし、スーパーや百均などの安さ勝負のセクターと大きく競合してしまう。
なのでその逆に高級感を漂わせ、コンビニ界のスターバックスになるのも一つの手である。商品には、白身魚のムニエルだったり、ロイズのお菓子など、女子ウケが良く、スタイリッシュなものが置いてあるみたいな。
 
という将来が来るかもしれない。
ちなみに一番好きなコンビニはエブリワンです。
 

 

Love the life you live. Live the life you love. 

自分の生きる人生を愛せ。自分の愛する人生を生きろ。

Bob Marleyボブ・マーリー

未来予想図Ⅲ 社会は選挙とともに衰退する

・最近ケツの穴が痒いんだが、ここって痒みの箇所としては最悪で、痒くてかいたらパンツにウ◯コの残り香がつくし、痒みを我慢すると、内股にしてケツ穴に集中しなきゃいけないしで、苦労の連続なんだよな

生まれた時から当たり前にあった選挙という制度。
成人になるまで投票権がないから、その限定感に未成年の時は憧れ、なんで投票率こんなに低いんだ!?おれなら絶対行くのに!とのたまっていたが、いざ自分が大人になると選挙は煩わしい期間であり、
選挙カーという公害対策をしてくれる候補者に一票投じたいくらいだ。
 
しかしこの選挙というもの、馬鹿にできなく、国家の政治を担うメンバーが選挙によって決められるので、社会的に重要な役割を持っている。
さらには、この”選挙”によって施政者を決めるという社会制度は、近代以降に発達し、昔の帝国主義による失敗への反省から生まれた人類の貴重な産物なんだ、本当は。
 
しかし、現代社会において、もう選挙という制度が適切でないと思う。
今の選挙というのは、いってしまえば多数決の原理である。多くのひとに賛成される意見が通るのだ。
これを民主主義と誤解してる人(以前は自分もそう思ってた…)がいるが、これは違う。
 
一見多数決というのは聞こえはいいが、そこには別の機能がある。それが”少数派の排除”である。
A,B2者に対して、1万票対1票でも5001票対5000票でも結果は変わらないのだ。
この制度のいいところはわかりやすい点につきる。支持者の多いほうが民主の意見を反映している、と。
 
しかし、先ほど言ったようにこの制度には”少数派の排除”という欠陥がある。
その欠陥の影響が今の日本にあらわれてきている。
 
最近良く言われるように、選挙では圧倒的に高齢者の投票率が高い。
となると、投票される側(候補者)としては、お年寄りに好感を得やすい意見を持つことで、選挙戦に勝ちやすい。
その結果どうなるかというと、お年寄りにやさしい社会の登場である。いやー素晴らしい国だな〜日本は。ではない。
どんどん政策の力学がお年寄りに移っていき、若者は働いて税金を収める傀儡人形になっちまうんよ。
納税者と受益者のバランスがかたよる。結果、日本は老人には住みやすく若者は住みにくい社会となる。
その結果どうなる?近隣諸国の賃金は今後上昇していく。以前よりも海外で働くことの障壁が減っている。そうすると、どうなるか…
ぼくなら、海外へ飛び出す。
最近でもすでに海外大学へ向けた塾もあり、早いところはすでに動き始めている。
 
もし、そのようなことが全国的に広がれば、納税自体少なくなり、これを補うには労働年齢の引き上げまたは移民などを連れて来て維持する、ということだろう。
しかし、今まで日本という国は、”日本語”という独特の言語で守られてきた節がある。そうしたハードルがあるなかで、近隣諸国の賃金上昇があっても、日本に来たい移民は多くいるのか?
 
 
まとめると、今の多数決主義である選挙制度をこのまま進めていくと間違いなく、日本社会は衰退していく。しかし、それも日本だけの話ではない。多くの先進国で今後少子化が進む。それは産業構造の変化から、子供が多いことによるデメリットがメリットを上回るから。それによって多くの国で、日本と同じような問題にぶつかる。
だから、いまのこの選挙制度に対してなんらかの荒治療が必要になっていくとは思うが、それをやる勇気と知恵のある人物が、私の生きている間に生まれるかどうかは、まったくわからない。
 
 
まぁ、人類の衰退期ってのも悪くない
 

Indecision is often worse than wrong action.
決断しないことは、ときとして間違った行動よりたちが悪い
Henry Ford(アメリカの実業家)
 
 
 

国はエンジニア養成政策をしなければ、今後日本はどんどん衰退していく

 
YUKIみたいな容姿・声(ここ重要)の女友達とカラオケでJudy and Mary歌いたい。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
 
日本という国について、とくにこだわりがないのだが、この国の行先は暗い。
 
まぁ国内にずっと住む分には困らない。だが、海外旅行が好きな私にとっては、他国の物価が相対的に上がっていくと、困るのである。
昔はヒッピーが住み着くタイなんかも、一泊1000円以下で個室に泊まれたりしたのだが、いまだと会社幹部の給料が日本より高いというのだから、近いうちに日本と同じ物価になってしまって、
タイのあの気楽に旅行できる雰囲気がなくなってしまうかと思ったら恐ろしい。
外国人が日本の良さを知って共感するのは、とても良いのだけれど、これ以上観光地なんかに人が集中してほしくないってのが本音。
でもそれは世界全体で見たら、世界の平均所得が上がって均質に近づくから良いことなんだろうけど…
 
日本がここまで衰退していったのは、先を見通す力がなかったのだが要因だろう。
バブル経済が崩壊して、それから日本は自分たちで解を探すしかなかった。
自分たちで考えてこなかった政治家たちは困った。どうすりゃいいんだ。
高度経済成長の基盤となった国土強靭化計画も大量消費社会も全部アメリカなどの先進国からの輸入品だからだ。
 
今起きてる問題ってのは、技術者不足である。
オリンピックでエンジニア不足を嘆いているが、そもそもIT業界ですらエンジニアが足りていない。
その仕組はこうだ。
 
政府は2000年台以降、起業を促進した。
今まで資本金が1000万円必要だった株式会社が、1円から作れるようになったりと、起業のハードルが下がった。
そこにきたIT革命。元手がなくても始められるから若者でも起業ができた。
しかし、バブルに強い恐怖感を抱いている日本社会は、これを歓迎せず、いつか崩壊するとITについて得体の知れないものとした。
一旦はITもバブルが起こり、弾けた。
それ見たことか、と手のひら返しでIT叩きが行われた。でも、ITはその当時未だ根付いているとはいい難い状況で、それを株主が何も知らずに飛びついたというだけなのだ。
本質的にはIT自体に悪いところはなく、年々成長しているのだ。
なので、ほとんどの業界との相性が良いITにより、様々なサービスが生み出された。今も。
 
今時ITをかんでないサービスは無いといっても過言ではないよね
だから、そのサービスの穴という穴に新規企業が次々参入していった。ニッチ産業こそが、新興企業の攻め入ることができるからだ。
この参入のハードルは低くなった分、起業には良いのだけれど、しかし、このサービスを創るための肝が足りない。そう、エンジニアだ。
 
そうした人材不足を補うために、日本企業が何をしたかというと、文系採用である。
SEというIT業界を代表する職業でも、文系が多く採用されている。要は社内で人材を育てるのだ。
 
そうなると、専門や大学で情報の学位を持ってる人たちは割にあわない。
だいたいにおいて、人気の企業というのは、給料が高いから人気なのだ。
しかしエンジニアという希少性が求められるはずの職業が、企業側がその希少性を台無しにしてしまったため、もともと情報系の学部の人気は変わらない。
 
本来なら
エンジニアの給料が良い!
理系で情報を学ぼう!
情報系人材が増え、レベルが向上する
 
というのが普通の流れなのだが現状では
 
商社!広告代理店!SEは誰でもなれるから滑り止め!
やっぱ人気業界はダメか…SEやな…
技術者のレベルは上がることなく、給料も他の社員と変わらず据え置き
 
である。
まぁ日本において横並びというのが、好まれるが世界の中では、将来衰退していく流れだろう。
ちなみにIT技術者の平均年収が
・サンフランシスコ 1500万
・上海 700万
・東京 500万
とかいう情報もあります。
今後、世界の潮流は相変わらずITで、これまでプラットフォームやアプリ開発だったのが、IoTやVRといった高度な技術が必要とされていく。
しかし、この流れに日本が乗っていけるのか、といったら正直厳しいと思う。
 
別にそこまで日本に思い入れはないので、日本がどんどん世界のトップ集団から離れていくのは構わないが、それをよしとしない人がいたら、この点については問題提起していくべきだろう。
 
 
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
No wind serves him who addresses his voyage to no certain port
目指す港がないような航海をしていたら、どんな風が吹いても助けにならない
                                                                                                                                      モンテーニュ(フランスの哲学者)