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未来予想図Ⅲ

未来について考えてみたことを書くブログ…

【未来予想】MAKER MOVEMENTは来るのか

メイカームーブメント

 

MAKERS―21世紀の産業革命が始まる

MAKERSとは

最近の生活の変化といえば、一番大きいのはスマホの普及だ。

手軽に持ち運べる小さなパソコン。それがスマートフォン、いわゆるスマホだ。

もともとは電話だったはずなのに、いまではゲームからカメラから、財布になったりする。というか、ほとんど電話としての機能は薄れてきているのではないか、と思う。

電車を使えば、とたんにスマホを取り出す。もはや、パブロフの犬状態になってるよね。見ない、というか触らない日はなくなったスマホ

 

 それでは、視線を未来に向けてみよう。次は、どういうブームが来るだろうか。それについて、ある著名なライターは、つぎにこれが来るとしている。

「MAKER」だ。

 あまり聞き慣れない言葉だけど、要は「ものづくりする人たち」だ。

ものづくりなんて、自分には関係ない、と思う人は多いだろう。実際、自分も数年前はそこまで気にしていなかった。しかし、製造業をとってみると、日本ではGDPの2割程度も成しており、産業別では一番大きな割合を占める。それが今後大きく変わる、と言う話なのだから、これから書く内容については、話半分でも読んで見る価値があると思う。

MAKERSの基礎

 ここでは、その内容について簡単に検証してみる。ちなみにここに書いている著名なライターであるが、クリス・アンダーセンというアメリカの方で、もともと有名な科学雑誌のライターをやっており、「FREE」や「ロングテール」など、現代的なマーケティングについて解説した本を出しており、とても人気を博している。2007年には、世界に影響を与える100人に選ばれているほどだ。そして、2012年に「MAKERS」という本を出した。この本の内容を吟味していきたい。

 では、本題に上がっている著作「MAKERS」での彼の主張について、簡単にまとめていく。

 まず、今後MAKER MOVEMENTが来るとしている。日本語で言いやすくすると、「ものづくりでの革命」だ。このムーブメントの特徴は3つあり

1.デジタル工作機械で、モノをデジタルで扱い、試作する。

2.デザインをオンラインで共有し、協力する。

3.デザインファイルの標準化で、コミュニケーション(ファイルのやりとり)が容易になった。

 ここで触れられている内容は、どれも正しい。

 これまでハードウェアは、作っては壊し、作っては壊しのスクラップビルドであり、どうしても手間がかかった。しかし、デジタル技術の普及により、簡単にデザインを変えることができた。これは、文字にもあてはまる。手書きとパソコンの文書作成、どちらが手間かからず出来るだろうか。時間と費用の削減。これはデジタル化での大きなメリットである。

 そして、今までの製造業では、特許という考えが深く浸透し、発明者の権利を守る役割があった。それは、発明者の保護につながるいい面もあったが、発明そのものの改善を阻む悪い面もあった。それがメイカームーブメントでは、基本的にオープンで共有していく方針がとられている。これによって、デザインは様々な改変が加えられる。世界につながったインターネットを活かしたものである。企業もこうした流れに沿うケースが増えており、pepperなど、製品の開発コードを公開し、誰でもその製品を開発できる仕様としている。

 最後にあまり気にならない点であるが、デジタル化した時の拡張子(もっと簡単にいうとファイルの種類)が、標準化されたことで、データを扱いやすくなった。会社で扱う文書ファイルは、だいたいWordかpdfになると思うけど、それが数十種類もあって、いちいち拡張子の変換作業や互換性の確認をしていたら時間の無駄である。そうした面倒も標準化によって、取り除かれた。

 

MAKERSの未来予測の検証

これでメイカームーブメントの土台は出来た。あとは、これがどのように発展していくか、だ。本書では次のように説明している。

・プリンタが家庭に普及したように、3Dプリンタについても同様に1家に1台になる。

3Dプリンタが普及することにより個人でのメイカーが増える。

・この10年はウェブが台頭し、大企業を駆逐してきた。次はリアル(ものづくり)がくる。

  これについて自分の見解はこうだ。

・プリンタが家庭に普及したように、3Dプリンタについても同様に1家に1台になる。

→3Dプリンタを持つ家庭は出てくるが、1家に1台ほどは増えない。余裕がある人の道楽。

3Dプリンタが普及することにより個人でのメイカーが増える。

→個人で作る人は増えるけれど、スマホほどには普及しない。

・この10年はウェブが台頭し、大企業を介在せず無数の個人によってボトムアップしてきた。次はリアル(ものづくり)がくる。

→ウェブほどには数は多くならないので、ボトムアップは難しい。

 

 本書では、ネットとリアルをビットとアトム、という言葉で対比して説明しているが、この言葉をもちいると、ビット(ネット)とアトム(リアル)の大きな違いは物理的に存在するかどうか、である。

 たとえばネット上で将棋をやる場合、パソコンの画面でのみ動かせる。しかし、リアルでは、実際に将棋盤を使わなければならない。そこで3Dプリンタを動かす。3Dプリンタで作りには、将棋盤のデザインから最適な材料を選ばなければならない。しかも、作るにしても数分では出来ない。次に将棋のコマをつくらなければならない。その頃にはもうあなたは将棋をやることの興味を失っているだろう。造形にかかる時間などは、技術の進歩によって今後大幅に短縮化される可能性が高い、がそれでもネットに比べたら、リアルは面倒くさい点がいくつもある。さらに、使い捨てではない限り、月に何度も作ることはないだろう。

 こうした理由から、3Dプリンタのようなハードウェア製造機械が一般に普及することはなかなか難しいと思われる。ただ、昔のぶら下がり健康機みたいに、余裕がある家庭には購入してくる人も増えるだろうし、ファブラボのように地域コミュニティのなかに、図書館の一画に工作スペースがあるような形で置かれるかもしれない。

 

MAKER MOVEMENTで起こる未来予測

 上記以外に想定される未来を予想していく

  1. ”オリジナル”というブランドの拡がり
  2. 企業や社員という枠組みの曖昧化

  3. 売り手と買い手の関係性の変容 

 

1.”オリジナル”というブランドの拡がり

 オーダーメイドにまさる商品はないだろう。それが無数の個人であれば可能になる。というか、無数の個人が大量生産が可能な大企業に対する生存戦略はそれしかないのだ。最近では、オーダーメイドスーツが比較的安価に行えるサービスがでている。これも既存の大企業の隙間を狙った戦略になるのだろう。

 

2.企業や社員という枠組みの曖昧化

 基本的にMAKER MOVEMENTはオープンコミュニティで形成される。なので、開発しているといっても、それぞれの関わり度合いはバラバラとなるし、基本的に給与体系はないので、そのコミュニティによっても、どのような報酬があるかはバラバラである。そのため、企業という概念はなく、社員という概念もない。そして、今後は本業の他の趣味として、こうしたオープンコミュニティへの参加が増えていくと思われる。

 

3.売り手と買い手の関係性の変容

 これまでは、あるサービス(これは製品だったり、目に見えないものだったり)に対して、その価値分のお金を払うことで、売買が成り立っていた。

 しかし、クラウドファンディングから発生する製品は、違った意味合いを持ってくる。ちなみにクラウドファンディングとは、まだ正式に販売されてない魅力的な商品に対して、支援額を示し、ある一定の金額が貯まると、そのお金が発展者へ届き、製造や開発に使うことが出来る。そして、支援者は、商品+サービスを見返りとして受ける。(例えばステッカーのようなものだったり)これによってその商品に対するコミニュティが出来上がる。いわばファンクラブだ。開発者としては、スタートアップを支援してくれる顧客は大切なお客様になるし、支援側としても巣立つ前のヒナを見守るような心持ちになるのではないだろうか。

 また、最近ではBtoCのサービスがとても多い。ネットに詳しくなくても、簡単に自分のお店をオンライン上に開設できる。オンライン上でフリーマケットのようなことができるメルカリなんかは、その代表例だ。

 

 まとめ

これまでの内容をざっくりまとめると

MAKER MOVEMENTは社会を変革するほどではないけれど、ある程度はわたしたちに影響を与える。例えば、これまでよりも”オリジナル”のモノが普及していく。」ということだ。

だけども、一番怖いのはテロ組織が簡単に武器を製造できるようになってしまうことだ。。。

 

 

MAKERS―21世紀の産業革命が始まる

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